浅野祥雲

2016年2月 3日 (水)

頭が長い、かわいそうな市長像

名古屋市の平和公園墓地内にある平和堂に、浅野祥雲氏の作った名古屋市の歴代市長さん(16代市長まで)の胸像があります。

それらの市長像は若干頭が長く、違和感を感じます。
「ウォーランドのあのヘタウマなコンクリート像のひとだから、デッサンくるっているんじゃないの~」なんてしたり顔で言うカップルがいようものなら、人見知りのわたしもさすがに声を大きくしてこう言いたい。
「これは最初は胸像じゃなかったの!2.4Mくらいの全身像だったの!それが台座にのって総高さ4Mくらいの背が高い像だったの!だから下から見上げるように計算して作ってあるの!

当時の市民が16体のコンクリート像が並ぶさまを見て不気味がって屋外展示をやめて、上半身だけになってこうやって置かれているの!

それからウォーランドにヘタクソな像があるのは、体力の衰えた祥雲さんが70才過ぎてから200体の像をひとりで作ったからしょうがないの!70過ぎのお爺さんがウォーランドに200体も像を作っちゃったんだよ!ビックリだよ!冗談みたいだよ!自分ひとりであんなに作れって言われたって無理だよ!ホントどうかしてるよ!」なんて熱弁ふるいそうです。

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ついでに「コンクリート魂」のコンクリート市長像と、「名古屋市会史」の歴代市長(13代まで)の写真を比較した画像を置いていきます。
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下から見上げたイメージで頭を若干短く調整。
比べやすいようにコンクリート像の色をグレーに調整。
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比較していただくとよく分かる思いますが、各市長の特徴をつかんでおり、かなりの腕前です。うますぎてつまらないくらいです。

市長像の置かれている平和堂は期間限定で公開されています。
平成27年夏に行ったときに貼ってあった告知を念のため貼っておきます。
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「やだ~。あたまがながい~。うける~」なんて言ってるギャルやギャル男がいましたら、是非上半身だけになってしまったの「かわいそうな市長像」経緯を伝えてあげてください。(ギャルが行くような場所ではないですが)

2016年1月10日 (日)

五色園の昔の写真

今年も年始から浅野祥雲さんのことが気になります。

神社仏閣等を目にするとコンクリート像がないか気になってしまう「浅野祥雲ノイローゼです」こんにちわ。



愛知県図書館に行き、なにか新発見がないか探してきました。
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「浅野祥雲大全」(大竹敏之 著)で、五色園・桃太郎神社・関ヶ原ウォーランド等、コンクリート像がたくさん設置された場所はかつては人々が集うレクリエーション施設であった。という旨の文章がありますが、現在のそれらの施設の閑散とした感じから「かつてはにぎやかだった」ということを想像することは非常に困難です。

今回成果をあまり期待せずに図書館に行ってみたのですが、いくつか収穫があったのでご報告いたします。
上記の写真集の中身ですが、昭和43年の写真で「ギャルたちがランチを持参してコンクリート像の前で記念撮影。池では遊覧ボートを楽しんでいる人たちがいる」写真がありました。

文章でいくら「かつては人気スポットだった」と言われても「まぁ、時代的な事を考えると理屈では分かるけど、でも本当にそうだったのかなぁ。納得いかないなぁ。」という感じでしたが、この一枚の写真を見て「本当にギャルがおしゃれして行くような人気スポットだったのだ!」とビックリすると同時に納得しました。

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ついでに読んだ名鉄の社史を綴った本でも、「名鉄が観光を盛り上げるために、犬山の土地を購入。さまざまな施設を作った」という旨の文があり、犬山成田山、桃太郎公園にも名鉄が関わっていたようで人気スポットとして盛り上がっていたようです。

造詣に惹かれてコンクリート像を追っているうちに、郷土の歴史やよく分からなかった像の意味も掘り下げて調べるようになりなんだか底なしですわ。




2015年11月 4日 (水)

ちいさな巨人! 浅野祥雲

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伝説のコンクリ仏師 浅野祥雲氏

人物像が明らかになる前は、2M超の大きなコンクリート像を何百体と作った人なのだから、きっとすごい体の大きなひとで(イメージとしてはプロレスラーの高山 善廣氏)、屈強な職人を抱えたコンクリート造詣職人の親方だと思っていましたが、実際はふつうのおじさんがひとりで作ったと知り驚きました。

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「コンクリート魂 浅野祥雲大全」 著:大竹敏之
P51の「祥雲がかなり小柄だったことが分かる」と説明の書かれた写真
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小柄とひとくちに言っても具体的にどれくらいなのか?それをはっきりさせるために今回ちょっと調べに行ってきました。

まず、「生まれたばかりの桃太郎」像
桃太郎の右手の先端までおよそ155cmなので、祥雲さんの身長は150cmくらいでしょうか?
しかしながら、写真のアングル、写真にうつっていない桃太郎の台座の高さ等の疑問点もあり、確証には至りませんでした。

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もう1点くらい背丈のわかり易い写真があれば説得力があるのにと思っていました。
それで先週、祥雲氏の故郷、岐阜県中津川市まで出かけてきました。
(「祥雲氏のコンクリート像」と「熊谷守一の絵」を見に行ってきました。)

そこで祥雲氏の背丈の比較し易い場所がありました。
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欄干の地面からの寸法と「コンクリート魂」P161の写真を照らしあわせてみると、およそ
145cmくらいでしょうか?
祥雲氏80代の時の写真ということで若干身長が縮んだことを考慮して、わたしの結論としては、祥雲氏の身長はおよそ150cmくらいだったのではないか。と考えます。

身長150cmというとどれくらいか?有名人で同じくらいの身長だと、「池乃めだか」氏がいます。
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「吉本新喜劇のオール巨人氏と池乃めだか氏の共演場面」を「コンクリート像に対峙する祥雲氏」に重ねあわせて見るとなんとなく感じがつかめると思います。(桃太郎神社の階段登ったところに立っている赤鬼・青鬼はたしか身長180cmくらい)

修復活動に参加した方なら分かると思いますが、たとえ低い脚立であっても、脚立を使った作業は自由に動きにくいし、上り下りが地味に面倒です。そんな苦労を感じさせない大きなコンクリート像の数々!驚愕です。
身長の疑問がすっきりしたことで、またひとつ祥雲氏のすごさの説得力が増しました。

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