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2015年6月 5日 (金)

欲しかった蟹の器を作ってみた

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先日、名古屋市中区新栄にあるヤマザキマザック美術館に行ってきました。
現在「世界に挑んだ明治の美 宮川香山とアール・ヌーヴォー」という展示が行われており、そこで展示されている「宮川香山の蟹の器」が見たくてたまらなかったのです。


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数年前から近隣で
宮川香山作品の展示があるときには足を運ぶようにしておりまして、
はじめて
「宮川香山の蟹の器」を見た時、わたしは思わず笑いそうになってしまいました。
だって陶器って普通はおとなしいものなのに、ごっつい蟹が張り付いてとても派手なんですもの。
ひとはあまりにすごいものを見たときに感動を超えて笑ってしまうということがありますが、まさしくそんな感じでした。「うわーやりすぎだよー。
蟹すごくイイ!」
」頬が緩みっぱなしでした。


それから興味をもち少々調べたりして、他の会場で2回目に見たときには多少冷静に観察するように見ることができ、造作のすばらしさに感心しました。「大胆なのに、すごく細かいところまで作りこまれている!
蟹すごくイイ!

そして今回3回目の出会い。同じものを3回も見れば大概慣れるものなのですが、しかしながら会場に入り「蟹の器」が目に入ると「やっぱり何度みても、
蟹すごくイイ!
」と思ってしまうのでした。


「蟹の器」のことを思うとなんだかうれしくなってきます。
これは・・・ひょっとして・・・恋なのでしょうか?

「蟹の器」が欲しい・・・。
いつしかそんな叶わぬ思いを抱くようになっていました。
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しかしながら、陶器に精巧な動物な彫刻を施す「高浮彫り」と呼ばれる技法は、
非常に高い技術が要求され、再現が非常に難しい、いわゆるロストテクノロジーといわれていました。近年、情熱的な陶芸家さんにより研究が進んでいますが、安価で大量
生産されるなんてことはないでしょう。

わたしはこのまま「蟹の器」に触れることができない寂しい一生送っていかなければならないのでしょうか・・・。
ええぃ!もうこうなりゃ自分で作るしかない!と一念発起。
わたしには、100円均一ショップ(以下100均)と造詣用粘土という強い味方がいる!たぶん何とかなる!

いきなり拍子抜けで申し訳ないですが、100均にて
茶碗を購入。
これで半分完成したようなものです。
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あとは、茶碗の大きさに合わせて粘土で蟹を作っていきます。
お手本は宮川香山が晩年に作ったサワガニの器のです。
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右側:ハサミを見せているほうが、器に貼り付けるオス
左側:小さく身を縮めているほうが、箸置き用のメス

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憧れの「蟹の器」が完成しました!

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完成直後はすごく充実感があったのですが、
でも、なにか物足りない。
器だけでは説得力がない。
高い陶器=箱に入っているイメージがあるので、ホームセンターにて集成材を買ってきて箱を作りました。
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蓋にカッコイイ銘を書こうと考えたのですが、100均の茶碗にかっこつけた名前つけるのはかっこわるい事だと思い、正直にそのまま「百均 蟹茶碗」と箱に書いてみました。
遠めに見るとなんだか立派に見えます。



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完成記念に蟹茶碗で蟹雑炊を食べてみました。

「わたしだけの蟹茶碗だ。ムフフフ」
手のひらにすっぽり収まる蟹茶碗はとてもかわいらしいです。
思わず頬が緩みます。
レトルトの蟹雑炊ですが、なんだかすこし特別な味がしたような気がしました。
よいものができました。

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